予防接種を受けたい

予防接種の実施について

足立区内に住民登録がある方には、足立区の通知時期に予防接種予診票が郵送されます。
予防接種を忘れずに受けて、お子さんが病気になるのを防ぎましょう。

予防接種名 通知時期 法定年齢 実施場所
ヒブ 2ヶ月に至る月
(ヒブ・肺炎球菌・B肝同封)
2ヶ月から5歳に至るまで 23区内
指定医療機関
小児用肺炎球菌
B型肝炎 1歳に至るまで
ポリオ 窓口申請 3ヶ月から7歳6ヶ月に至るまで
四種混合 3ヶ月に至る月
BCG 5ヶ月に至る月 1歳に至るまで
水痘 1歳に至る月(MR1期と同封) 1歳から3歳に至るまで
MR1期 1歳に至る月(水痘と同封) 1歳から2歳に至るまで
MR2期 小学校就学1年前(いわゆる年長児) 5歳から7歳未満で小学校入学前の1年間
日本脳炎1期 3歳に至った翌月 6ヶ月から7歳6ヶ月に至るまで
日本脳炎2期 9歳に至った翌月 9歳から13歳未満
二種混合2期 11歳に至った翌月 11歳から13歳未満
子宮頸がん 中学校1年生になる年度の4月(勧奨中) 小学6年生から高校1年生相当の女子

足立区公式ホームページ

予防接種相談所の実施についてはページ下部の「予防接種相談所」をご覧ください。

病気別予防接種について

ポリオ(急性灰白髄炎) ポリオワクチン・四種混合ワクチン

「小児マヒ」と呼ばれ、40年ほど前までは流行を繰り返していましたが、予防接種によって、現在では自然感染は報告されなくなりまし た。しかし、インドやアフリカなどでは流行がありますので、日本に入ってくる可能性は残っており、引き続き予防接種は必要です。

便中に排泄されたウイルスによってヒトからヒトに感染します。ほとんどの場合、症状は出ず、免疫が得られますが、症状が出る場合はウ イルスが脳・脊髄へ感染し麻痺を起こすことがあります。感染すると100人中5~10人は、発熱、頭痛、嘔吐が現れ麻痺が出現するこ とがあり一部の人にはその麻痺が永久に残ります。呼吸困難で死亡することもあります。

 
ジフテリア 四種混合ワクチン・三種混合ワクチン・二種混合ワクチン

予防接種の効果で患者発生は現在では年間1~2名程度です。
感染しても10%程の人に症状が出るだけで、残りの人は保菌者となってその人を通じて感染することがあります。
高熱、のどの痛み、犬の吠えるようなせき、嘔吐などの症状があり、発病2~3週間後には菌の毒素により心筋障害や神経麻痺を起こすこ
とがあり、また偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死する場合があります。

 
百日せき 四種混合ワクチン・三種混合ワクチン

予防接種がはじまってから患者数は減少していますが、予防接種率が低下した際に患者が多数出て100人を越す死者を出したことがあり ます。このようなことをくり返さないためにも予防接種を受けておきましょう。
普通の風邪のような症状ではじまり、熱は出ませんが、顔を真っ赤にして連続してせき込むようになります。息を吸い込むとき笛を吹くよ うな音がしたり、せきで呼吸ができないため唇が青くなったり、けいれんが起こることもあります。脳炎や脳症などの重い合併症を起こし ます。乳児では死亡することもあります。

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破傷風 四種混合ワクチン・三種混合ワクチン・二種混合ワクチン

菌はあらゆる場所の土の中にひそんでおり、傷口から感染します。感染の機会は常にあり、予防接種で防ぐしかありません。お母さんが抵 抗力を持っていれば出産した場合の新生児の感染は防げるといわれていますので、ぜひ予防接種を受けておきましょう。
菌が体内に入って増殖すると、その毒素は神経麻痺、筋肉の激しいけいれんなどを起こしますので、口が開かなくなったり、呼吸困難を起 こしたりします。死亡率が高い恐ろしい病気です。

 
麻しん(はしか) 麻しんワクチン・MR(麻しん風しん混合)ワクシン

予防接種が徹底されている国では流行は見られませんが、予防接種以外に防ぐ方法はない重い病気で、空気感染します。1歳前後から患者 が多くなっていますので、1歳になったらすぐに予防接種を受けましょう。

発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹が主な症状です。高い熱が3~4日でおさまりかけてまた起こり発疹が出てきます。高熱は3~4日で下 がり、発疹も次第に消失しますが、しばらく痕が残ります。気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎を合併することもあります。麻しんにかかった 人の1000人に1人は死亡しており、現在でも年間約50人が命を落としています。

 
風しん(三日ばしか) 風しんワクチン・MR(麻しん風しん混合)ワクシン

ヒトからヒトに感染します。予防接種以外に防ぐ方法はありません。
2~3歳になると患者が急に増えます。大人になってかかると重症になります。妊婦が妊娠初期にかかると心臓病や白内障、聴力障害など
をもった児が生まれる可能性が高くなるため、妊娠前の予防接種が大切です。

2~3週間の潜伏期間があり、軽い風邪の症状ではじまり、発疹、発熱、リンパ節の腫れ等が主な症状です。

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日本脳炎 日本脳炎ワクチン

ウイルスはブタに存在し、そのブタを刺した蚊に刺されることで、感染します。毎年夏場には8割以上のブタが感染しているという報告が あり、近年では予防接種を受けていない高齢者を中心に患者が発生しています。

感染すると7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。脳炎発症は感染者 のうち1000人~5000人に1人の割合で、夏風邪のような症状で終わる人もあります。しかし脳炎にかかった際の死亡率は約15% あり、神経の後遺症が残る人は約50%ですので、予防接種は必ず受けておきましょう。

 
結核 B C G

現在でも年間3万人以上の人が発病し、2000人以上の死亡者があるわが国最大の感染症です。発病者の4割は高齢者ですが、乳幼児も かかりやすく重い後遺症を残すこともあります。
菌と抵抗力のバランスで発病するため、感染して数年たって免疫力が衰えたとき(老齢、病気、手術など)発病する場合もあります。

 
インフルエンザ インフルエンザワクチン

伝染力は非常に強く、症状も重く、ときに大流行が起こります。インフルエンザにかかると、肺炎・気管支炎のほか、脳症・ライ症候群・ 心筋炎・中耳炎などの合併症をおこし重症化する場合があります。予防接種によって重症化を防ぐことが期待できます。

2003年には重症急性呼吸器症候群(SARS)の存在が明らかになりましたが、その初期症状はインフルエンザによく似ており鑑別が 困難です。臨床的混乱を少しでも避けるためにも予防接種などによるインフルエンザ対策は重要です。

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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) おたふくかぜワクチン

発熱と耳下腺の腫れを特徴とする病気です。ウイルスが全身の臓器や神経組織を侵して無菌性髄膜炎・脳炎・難聴・睾丸炎等の合併症を起 こすため軽視できません。
感染して症状が出ていなくてもウイルスを排出している場合があり、そのような人に接触した場合にも感染する可能性があります。2~3 週間ほどの潜伏期の後、耳下腺の腫れと痛みが急激に現れます。その持続は3~7日、長い時には約10日に及びます。

 
水痘(みずぼうそう) みずぼうそうワクチン

伝染力の強い病気です。5歳までに8割の子どもがかかるといわれています。特に基礎疾患があって、薬の影響で免疫状態の悪い小児がか かると重篤になりやすく症状によっては大変危険です。妊婦がかかると妊娠初期では流産したり、後期では新生児が死亡することもありま す。発疹、発熱が主な症状で、発疹は症状がでてから数日内に250~500個以上に達します。水疱を引っかくなどしてあらたに細菌が感染 すると痕が残ることがあります。発熱は通常38℃前後の熱が2~3日続きます。

 
A型肝炎 A型肝炎ワクチン

汚染された水や食べ物によって感染します。わが国では生活環境の整備により感染機会は減少していますが、結果として若年層では免疫が ほとんどみられなくなっています。小児では症状が出ない場合が多いですが、成人ではほとんどが発症します。
海外渡航者(16歳以上)は予防接種を済ませておきましょう。38℃以上の発熱・全身倦怠感・下痢・黄疸が現れ治癒するまでに1~2 ヶ月ほどかかります。まれに劇症肝炎を起こすことがあります。

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B型肝炎 B型肝炎ワクチン

血液を介して感染します。発病せずにウイルスを持つ人をキャリアと呼び、将来、慢性肝炎・肝硬変・肝癌になる可能性が高く、キャリア のお母さんから生まれた子供はキャリアになる率が高くなります。
成人が感染を受けると約3割の人は急性肝炎として発病します。ほとんどの人は回復しますが、約2%は劇症肝炎となり、そのうち半数以上 は死亡します。

 
肺炎球菌感染症 高齢者肺炎球菌ワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、肺炎・髄膜炎・敗血症・気管支炎などの原因となります。高齢者や慢性呼吸器疾患を有する人では、病状も重くなりやすく、 また抗生物質が効きにくい菌が増えているため治療が困難になってきていますので、予防接種による予防が大切になってきています。
高齢者、2歳以上の呼吸器や心臓に病気のある人、糖尿病の人、脾臓をとってしまった人などが予防接種の対象となります。

 
ヒブ(b型インフルエンザ菌) ヒブワクチン

「ヒブ」はありふれた細菌で、冬に流行するインフルエンザ(流行性感冒)の原因である「インフルエンザウイルス」とは全く別のもので す。鼻の奥や気道に保菌している人もいるため、咳やくしゃみなどによる飛沫によっても感染します。ヒブは保菌しているだけでは問題は ありませんが、こどもの抵抗力が落ちた時などに、喉頭蓋炎、肺炎、敗血症、髄膜炎などを発症し、命に関わることや深刻な後遺症が残る ことも少なくありません。
ヒブが原因として報告された細菌性髄膜炎の患者報告は、0歳後半に多く、そのピークは生後8か月です。6歳以上の発病は極めて稀であ るといわれています。

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子宮頸がん 子宮頸がんワクチン

子宮頸がんは特別な人がなる病気ではなく、女性なら誰でもかかる可能性のある病気です。初期にはほとんど症状がない病気で、進行する と、子宮摘出だけでなく、命に関わることもあります。

子宮頸がんの原因は、ほぼ100%がヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で、すべての女性の約80%が一生に一度 は感染しています。そのウイルスには100種類以上のタイプが存在し、このうちの約15種類が発がん性HPVと呼ばれています。子宮 頸がん予防ワクチンは、半年の間に3回の接種で、HPVの感染を防ぎ、発がん性HPVの感染から長期にわたって体を守ることができます。

詳細は以下のリンクをご覧ください↓
日本産科婦人科学会 『子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために』

 

予防接種相談所

以下の要領で、各種予防接種の相談と接種を受け付けています。

日時:8月と12月を除く毎月第3土曜日に午後3時から午後5時まで(受付は午後2時から午後4時30分まで)
ただし、第3土曜日が祝日の時は変更になる場合があります。

令和5年度の実施日
令和5年4月15日(土) 令和5年5月20日(土)
令和5年6月17日(土) 令和5年7月15日(土)
令和5年9月16日(土) 令和5年10月21日(土)
令和5年11月18日(土) 令和6年1月20日(土)
令和6年2月17日(土) 令和6年3月16日(土)
場所: 足立区医師会館1階 休日応急診療所内
種類:

四種混合・不活化ポリオ・二種混合・日本脳炎・
    麻しん風しん混合(MR)・ヒブ・小児用肺炎球菌・
    水痘・B型肝炎

⇒法定年齢該当のお子さんは公費負担

上記9種類の法定年齢外の方及びおたふく

⇒任意接種(自費)

相談用電話番号:03-3880-1131
(予防接種の相談は、予防接種相談所開所時のみ受け付けます。)

※母子健康手帳と体温計、及び公費対象の方は役所発行の予防接種予診票をご持参の上、保護者同伴でお越しください。


子ども予防接種週間

令和5年度の子ども予防接種週間は令和6年3月1日(金)~7日(木)です。

風しん第5期抗体検査・予防接種

足立区内における風しん第5期抗体検査・予防接種協力医療機関名簿

風しん第5期定期接種参画医療機関リスト